細胞と遺伝子 第4回 麻酔薬と神経細胞

1804年、江戸時代の医師・華岡青洲が「通仙散」を用いた全身麻酔手術を行った。西洋では1846年に、アメリカでウィリアム・モートンが行ったジエチルエーテルによる全身麻酔手術が初の成功例となる。しかし意外にも最近まで、なぜ麻酔薬が意識を失わせるのか、そのメカニズムは200年もの間解明されていなかった。2020年春、日本とアメリカで、全身麻酔の作用機序に関する2つの論文が相次いで発表された。