〈シリーズ〉がんから身をまもる 
第3回 転換期を迎えた「薬物療法」 
ゲノム解析で有効な薬を探す「パネル検査」への期待と課題

がん遺伝子の解析が薬物治療を劇的に変えつつある。臓器ごとに一様に使われていた細胞障害性抗がん剤はその後、原因となる遺伝子の検査で細分化されて有効性が増し、進行期のがんにも大きく貢献している。現在は、次世代シーケンサーを用いて大量の遺伝子を解析し、最適な薬を探し出す「がん遺伝子パネル検査」が開始され、治療の選択肢が増えている。今のところ適合する薬は十分ではなく、費用と時間がかかるなど課題も多いが、治療効果向上が期待されている。