旬の野菜や魚を味わいながら
家族で季節を感じる食事を楽しんでいます
若い頃は食事や健康について考えることはほとんどなかったが、2007年に元モーニング娘。の辻希美さんと結婚して家庭を持ち、子育てをする中で意識が大きく変化したという杉浦太陽さん。子どもたちには、家庭菜園を通じて生産者の苦労や喜びを教え、釣りでは命の大切さを考えさせるようにしているという。
幼少期は特に運動をしておらず太り気味だったという杉浦太陽さんに、当時の食生活について伺った。
母親が栄養士の資格を持っていたこともあり、栄養バランスを考えた食事が食卓に並んでいましたが、特に運動をしていなかったので、子どもの頃は少し太り気味でした。でも、中学2年生くらいから背が伸びて、体形は変化していきました。
仕事を通じて生産者や料理人と知り合うことが多く、食への興味はどんどん広がっていったという。
僕はグルメ漫画が大好きで、子どもの頃からいろいろなものを読んでいたのですが、ある仕事で今まで漫画の世界で見ていた採れたて野菜の鮮度を実際の畑で体験したのです。そのときに、漫画で描写されていたのはこういうことだったのかと実感し、食への興味はますます広がっていきました。また、食に関する仕事を通じて、生産者の作る大変さや喜びなども学ぶことができました。
食に関する知識を身に付けるため、杉浦さんはベジタブル&フルーツアドバイザーの資格を取得した。
食に関する仕事をするなら、しっかりとした知識も必要と考え、野菜・果物の旬、鮮度、食べ頃などを学んで、ベジタブル&フルーツアドバイザーの資格を取得しました。また資格としては、エノキタケの生産量日本一の長野県中野市の食の大使になったのをきっかけに、きのこマイスターも取得しました。そうしたら、長男が原木シイタケのおいしさに感動してキノコにはまってしまい、図鑑でキノコの種類を調べるようになり、今では僕よりもキノコに詳しくなっています。長男とは一緒にキノコ狩りへも行くのですが、採ってきたキノコはホイル焼きや炊き込みご飯にして家族で食べています。
身近に畑があると子どもたちは興味津々
家庭菜園を自宅の庭でやるようになって、子どもたちの興味はさらに高まっている。
家族で食に関することを学ぶため、数年前に自宅近くの畑を借りて家庭菜園を始めました。でも、始めてみて実感したのですが、家族全員で一緒に自宅と離れた場所にある畑へ行くのは、各自の予定もあり難しいですね。そこで、自宅の庭で家庭菜園を始めたのですが、子どもたちは野菜が成長していく過程を目の前で見られるため、それまで以上に興味を持つようになりました。また、料理を作っているときに「庭のサンチュを採ってきて」と子どもたちに言えば、すぐに採ってきてくれますしね。今は仕事が忙しいため庭の整備が進まず、畑の規模はまだ小さいのですが、これから2023年の夏に向けて畑を広げていろいろな野菜作りにチャレンジしたいと思っています。そうすれば、庭で作った野菜を本格的に料理に使うこともできるようになりますからね。
また僕は、太陽丸というマイボートを持っているので、釣りを通じて子どもたちに命の大切さを教えたり、海で子どもたちと一緒に泳いだりしています。釣った魚は自分たちでさばいているのですが、やり方は仕事で料理人がやっているのを見ているうちに自然と覚えました。それを妻にも教えて、今では一緒にさばいています。僕がうろこと頭と内臓を取ったら、あとは妻が三枚におろして、家族で一緒に食べています。よく相模湾へ行って、季節で釣れる魚は違いますが、タチウオ、ワラサ、サワラ、マダイなどを釣っています。
最後に、杉浦さんに普段の食生活で気をつけていることを伺った。
仕事が終わったら早く帰宅し、子どもをお風呂に入れて、妻の夕飯の支度を手伝うこともあります。食事のメニューは妻が決めていますが、夫婦ともに野菜が大好きなので、旬の野菜を中心にした食事を心掛けています。旬の野菜や魚を組み合わせれば、その季節に一番おいしいものを食べることになるので、皆さんもぜひ旬を感じながら食事を楽しんでください。