医学 特集 肌と髪の正しいケア 抜け毛や薄毛の心配は「専門医」にまず相談! 洗髪をしたら、ごっそり毛が抜けた。なんとなく髪の毛が薄くなってきた —— 。年齢や性別を問わず、抜け毛や薄毛に悩む人は多い。頭頂部から薄くなる男性型脱毛症にホルモンが関与することが判明している一方、若い女性に増えている女性型脱毛症は解明に至っていない。最近は、治療の選択肢の幅も広がっている。病気による脱毛も少なからずあるため、気になる人は早めに皮膚科専門医を受診することが賢明だ。
医学 特集 肌と髪の正しいケア これだけは押さえておきたい「マスク生活」の肌荒れ予防 マスク着用が欠かせない生活様式となってしまい、肌荒れを訴える人が増えている。マスク下では何が起きているのだろうか。まず、蒸れて皮脂の分泌や汗が増え、ニキビや吹き出物ができやすくなる。擦れて肌をチクチク刺激して痒くなったりかぶれたりする。そうならないためには、しっかり保湿することが大切だ。きちんと洗顔することも忘れてはならない。これだけは覚えておきたい「マスク生活」のスキンケア。
社会 特集 科学は伝わるか リスクコミュニケーションは科学者と市民の「対話」 本来、科学が本当に安全なのかという命題の検証には相当な時間がかかるものだが、現代社会は、その結論を待たずに科学を組み込むことで多大な恩恵を受けている。そのため、何かが起きたとき、科学者だけに正解を求めることはできない。つまり今の時代、最終的な決定権限は社会にあるわけで、その社会が納得するには、科学の使い方を「専門家」に任せるだけでなく、社会全体で十分に議論することが必要なのだという。
社会 特集 科学は伝わるか 感染の推移を可視化する「時空間3Dマップ」の可能性 「新型コロナ時空間3Dマップ」は、AIやビッグデータなどデジタル技術を駆使して開発されている新しいスタイルの疫学だ。感染状況の地域的なつながりが時間経過とともに地図上に表示されているので理解しやすく、例えば新型コロナウイルス感染第2波が大都市から地方に飛び火した傾向が見て取れる。近い将来、天気予報の雨雲レーダーのように、「感染の密度予測」といったアプリの可能性も期待される。
社会 特集 科学は伝わるか なぜ理論的なリスク評価は心に響かないのか 得体の知れないリスクに対し直感的に不安や恐怖を感じるのは当然で、理論的な説明がなかなか伝わらないのは仕方のないことかもしれない。科学的に正しい知識や情報を提供すれば十分に認識してくれるはず、と考えてきた専門家のリスク評価と、一般的なリスク認知に乖離があることが一因だ。こうした現状を踏まえたうえで、送り手と受け手の相互信頼に基づいた、リスクコミュニケーションが必要になってくる。
社会 特集 科学は伝わるか〈巻頭インタビュー〉「福島原発事故」から学んだ最も大切なものは信頼関係 社会が科学をどのように受け入れるかは、今や大きなテーマとなっている。「福島第一原発事故」は、一つの大きな契機となったと言える。研究者は、住民に何をどう伝えればよいのか、全くの手探り状態だった。事故から10年、放射線健康リスク管理アドバイザーとしてリスクコミュニケーションに尽力した神谷研二広島大学副学長/福島県立医科大学副学長に、改めて社会と科学のありようを語っていただいた。
食 暮らしの科学 第43回 渋味が甘味に変わる干し柿の魅力 干し柿の魅力は、ねっとりした食感と濃厚な甘さだ。古くから「和菓子の甘さは干し柿をもって最上とする」といわれる。ところが、そんな極上の甘さは、渋柿から作られる。渋柿から干し柿になるにはどんな科学のメカニズムが潜んでいるのだろうか?
生物 野本教授の腸内細菌と健康のお話19 “植物性乳酸菌”と“動物性乳酸菌” 正式な分類ではない!? さまざまな発酵食品の基幹微生物である乳酸菌は、我々の食生活を通して最も身近に関係のある細菌といえる。ただし、「乳酸菌」とは、生物学的な分類上の特定の菌種を指すものではなく、炭水化物の発酵によって糖類から多量の乳酸を産生する菌群を示す一般的な呼称とされている。
食 気になる人の「気にする食卓」第65回 照英 モデルから俳優に転身し、現在は幅広い分野で活躍する照英さん。高校生から始めたやり投げで頭角を現し、大学時代にはオリンピック出場を目標に身体づくりに邁進していた。その後も自分なりの食へのこだわりから、常にベストコンディションを維持するため、メニューとペースは変えないようにしている。
医学 「細胞と遺伝子」第6回 オートファジーとアンチエイジング 大隈良典博士がノーベル生理学・医学賞を受賞したオートファジー(自食作用)の研究が飛躍的に進んでいる。私たちを病気から守っているオートファジーが年齢とともに低下してしまう原因はルビコンというタンパク質であることが判明した。今まで経年劣化と考えられていた老化や死を遺伝子に組み込まれたプログラムと考えると、ルビコンの活性化を止められれば、老化のプログラムも止められるのだろうか。