特集 スポーツの奥深さ 動脈硬化への運動効果を
予測するバイオマーカー
動脈硬化は、加齢とともに動脈が柔軟性を失っていく現象だ。生活習慣などにより進行度に個人差があるが、たいていは適切な運動で進行を遅くすることができる。長期間にわたる中強度の有酸素性運動が有効だが、効果が出始めるまでに2カ月以上かかるため、動脈硬化が改善する前にやめてしまう中高年が多く、長く続けられるのはほんのわずかだ。そこで運動の効果を予測できるバイオマーカーの開発が進んでいる。効果が予測できれば継続意欲につながると期待されている。