食 NEW 特集 茶のチカラ 現代版「おいしい淹れ方」常識・非常識 日本茶の淹れ方には、静岡県茶業会議所などがまとめた「茶のいれかたの検討」というガイドラインがある。しかしこの報告書が発表されたのが1973年といささか古く、時代の変遷とともに茶葉の品質や加工技術が良くなり、また、若者の嗜好が「うま味」から「軽やかで香りのある」茶へと変わりつつあることから、2022年、「日本茶インストラクター協会」が現在の茶種に見合った淹れ方を提案した。現代版「おいしい淹れ方」とは——ポイントはずばり、「浸出温度のコントロール」なのだという。
食 NEW 特集 茶のチカラ 進化する日本茶が世界で注目される理由 日本茶、とりわけ緑茶が世界的ブームとなっている。奈良時代後期から平安時代初期に起源を持つとされる日本茶の文化は、長い歴史の中で時代の推移とともに製茶技術や飲用方法を変化させ、その奥深さを醸成してきた。現在は緑茶の優れた機能に注目が集まる。世界唯一の蒸し製法は浸出液中に成分が溶出しやすく、カテキン類、アミノ酸、カフェインなどを穏やかに摂取できるため、健康維持や長寿に寄与すると愛用されてきた。日本茶はまさに世界に誇るスーパーフードなのだ。
栄養 特集 ここまで分かったエピジェネティクス 妊娠中の低栄養は子や孫に影響する!? 「妊娠中の太りすぎは禁物」といわれてきたが、現在は、胎児期の栄養状態がその子が将来被る生活習慣病リスクに大きく影響する可能性があると、特に妊婦の低栄養・低体重が問題になっている。胎児のときのたんぱく質不足が将来、血圧のコントロール機能低下を招くという報告もある。母親の妊娠時の食生活が、遺伝子の機能を制御するエピジェネティクスに影響することが原因と考えられる。さらに母体の栄養状態は孫世代にまで影響を及ぼすことも明らかになっている。
生物 特集 ここまで分かったエピジェネティクス 獲得した性質が次世代に伝わる可能性 エピジェネティック修飾はDNAの塩基配列に影響を与えずにメチル化などで遺伝子の働きを調節することから、新たな個体が生まれるときにリセットされ、次世代に受け継がれないとされてきた。しかし受精後、子の体細胞で再びメチル化が始まるという研究結果が得られた。つまり、DNAのメチル化そのものが直接受け継がれているのではなく、メチル化を再起動させるメカニズムが機能したのではないかという。親が獲得した性質が次の世代に伝わる可能性は否定できない。
医学 特集 ここまで分かったエピジェネティクス 老化は遺伝的要因だけでは語れない アンチエイジングが注目され、老化に関する研究が進んでいる。老化には遺伝因子が関わっていることが分かっているが、環境や生活習慣など後天的要因の影響も大きく、半分以上を占めるともいわれている。後天的な要因の主たるものは、DNAをメチル化などして遺伝子の機能を制御するエピゲノムだ。エピゲノムの変化は、老化メカニズムの解明において重要な役割を果たすことから、老化の抑制や老化を病気と捉える治療の追究は今後、世界的に発展するとされている。
医学 特集 ここまで分かったエピジェネティクス 〈巻頭インタビュー〉遺伝子の働きを制御する2つの仕組み エピジェネティクスは、DNAの塩基配列そのものを変えずに遺伝子の「読まれ方」を変化させるメカニズムだ。DNAをメチル化して遺伝子の「スイッチ」をオフにしたり、DNAが巻きつくヒストンの働きを調節してメチル化「スイッチ」の細かな制御を行うことで、膨大な遺伝子情報をいつ、どこで働かせるかを決定する。遺伝子情報は同じでも、環境や経験で働きが左右されるというのが核心であり、最先端分野をはじめ、がんや生活習慣病の研究などさまざまな分野で注目されている。
社会 暮らしの科学 第74回 電池を上手に使って適切に処分しよう! 私たちの身の回りのいろいろなものに電池が使われている。今回はその中でもリチウムイオン電池に注目した。電池の仕組みや上手な使い方、そして適切な処分方法とその理由まで探ってみた。
生物 野本先生の腸内細菌と健康のお話50[最終回] 目指すべき腸内フローラやプロバイオティクスの「すがた」や「はたらき」 本コラムでは「腸内フローラと健康」に関わるトピックを筆者の経験も絡めて紹介してきたが、初回(247号/2018年1月10日発行)から本号まで足掛け9年にわたる執筆内容を振り返り、この領域の研究や開発の今後について考えてみたい。
食 気になる人の「気にする食卓」第96回 はな 高校2年生のときに、雑誌の専属モデルとしてデビューし、その後はマルチな才能を幅広い分野で開花させて活躍するはなさん。モデルという仕事から、ストイックな食事を想像されることが多いが、子どもの頃から食事はしっかり食べていたという。しかも、おなかがすくと体が動かなくなるタイプで、規則正しい食事時間を常に大切にしている。
生物 細胞と遺伝子 第37回 体温を下げない「温かい冬眠」 遺伝情報を保存・伝達する核酸はすべての細胞に存在する。核酸の遺伝子を対象とする核酸医薬の開発が進んでいる。核酸医薬はmRNAに結合することで病気の原因となるタンパク質をつくらせない。一方mRNA医薬は必要なタンパク質をつくらせることで効果を発揮する。どちらも狙う遺伝子の情報を制御することで、より安全な効果が得られるとされ、COVID-19のmRNAワクチン普及もあり注目される。mRNAの免疫反応への対処が今後の課題なのだという。