〈シリーズ〉がんから身をまもる
第1回 「治療の進化」と「早期発見」 〈特別インタビュー 1〉
医療機器・薬剤の進歩と多職種チーム医療体制
50年前に3割程度だったがん治癒率は、今では5年生存率が全がん平均で6割以上に達するなど、がん治療は格段の進歩を遂げている。医療機器や薬剤、そして検診や診療、治療技術の進化によるところが大きいが、一方で、医師、看護師の他に、薬剤師などのメディカル・スタッフも参加する多職種チームで診療・ケアに当たるという、医療体制の変化も貢献している。がん治療はこれから、患者や家族の生活や経済、また、心のケアなどを包括的に支える医療へと発展する —— 。