特集 血液のしくみと働き 赤血球がカギを握る“イモリ型再生医療”への期待
イモリに損傷した組織を復元させる高い再生能力があることはよく知られているが、そのしくみは解明されてこなかった。しかし最新のゲノム解析を用いた研究で、一部の赤血球に特異的に発現する再生遺伝子が見つかった。その赤血球は全体の約25%を占め、他の赤血球と共に全身を循環している。赤血球は、酸素を体の各組織に送り、二酸化炭素を受け取るガス交換の役割を果たしている。このしくみを応用して、ヒトの再生医療に役立つ “イモリ型再生医療”の研究が進んでいる。