特集 タンパク資源新世紀 〈巻頭インタビュー〉
従来の概念を変える新たなタンパク質獲得手段
途上国・新興国の経済発展や人口増加などを背景に食肉の需要が急増し、世界は近い将来、タンパク質の供給不足という問題に直面するとされている。しかし、食肉の生産をこれまで以上畜産に頼る選択肢は、環境負荷の面からも現実的ではない。そこで、牛や豚、鶏や魚の細胞を培養して作る「培養肉」や、ダイズや藻類など植物性のタンパク質を使う「代替肉」、さらに「昆虫食」など、従来の概念を変えるような新たなタンパク質獲得に向けた研究開発が行われている。