食 気になる人の「気にする食卓」第99回 北原照久 ブリキのおもちゃコレクターの第一人者として、世界的に知られている北原照久さん。大学時代にスキー留学したオーストリアで、モノを大切にする文化だけでなく、食文化を大切にする生活スタイルにも触れたことが、その後の人生へ大きく影響したという。そして、食事時には感謝しながら食べることを大切にしている。
食 特集 進化する日本の養殖 養殖と水耕栽培の閉鎖循環型食料生産 魚の養殖と水耕栽培を1つの水の流れで結ぶアクアポニックスは、硝化細菌の働きで魚の排泄物を植物の養分に変え、排水をほぼ出さない閉鎖循環型の食料生産システムだ。農薬・抗生物質を使わず、病原体や寄生虫の侵入も遮断できる点で陸上養殖の課題に応える。さらに、体液に近い低塩分でも育つ海水魚の生理特性を生かし、海水魚と塩生植物を組み合わせた新たな可能性も探られている。一方、コスト高や認証制度の枠組みの不在など、産業化に向けた課題は残る。
食 特集 進化する日本の養殖 海水を使用しない海水魚養殖が可能に! 海水魚養殖は海水の確保が不可欠で、立地や水質管理の制約が大きい。岡山理科大学が開発した好適環境水はナトリウム・カリウム・カルシウムの3成分だけから成る人工飼育水で、海水魚と淡水魚を同一環境で飼育できる第3の水だ。浸透圧調整の負担軽減により通常比1.2〜3.1倍の成長促進が得られるほか、寄生虫や病原体リスクの低減も確認されている。完全閉鎖循環式陸上養殖との組み合わせにより、砂漠や内陸部での実用化が進む。宇宙食料生産への応用研究も視野に入る。
食 特集 進化する日本の養殖 浮沈式生け簀とスマート漁業が開く未来 沿岸養殖は適地の飽和・赤潮の頻発・海水温上昇という三重苦に直面し、養殖域の沖合展開が急務だ。空気と海水を均等置換する浮沈式生け簀は、台風級の高波にも耐えうる沖合養殖を実現。沿岸域では、深層水を循環させる海面半閉鎖循環式養殖システムが赤潮・寄生虫対策に有効だ。さらに、洋上風力発電との連携や多栄養段階統合養殖(IMTA)、センサーやAIを活用したスマート漁業を組み合わせ、エネルギー・食料・生態系保全を統合した持続可能な沖合海域の創出を目指す。
食 特集 進化する日本の養殖 〈巻頭インタビュー〉近大水産研究所が挑む完全養殖の最前線 1954年に小割式網生け簀の試験を先駆けた近畿大学水産研究所は、1970年からクロマグロ完全養殖の研究に着手し、32年の歳月を経て2002年に世界初の完全養殖サイクルを確立した。2026年には、深海に棲む高級魚ノドグロの世界初となる完全養殖も発表し、完全養殖魚種は今では30種に上る。一方、富栄養化や陸上養殖のエネルギーコストなど環境負荷の課題は残る。選抜育種やゲノム編集を組み合わせた品種改良を通じ、卵から食卓まで一貫して管理する日本の養殖技術の最前線。
食 気になる人の「気にする食卓」第98回 榊󠄀原郁恵 高校生のときに第1回ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝し、歌手デビューを果たした榊󠄀原郁恵さん。子どもの頃、母に教えてもらった栄養三色運動でバランスの良い食生活を送っていたことで、芸能界の忙しい仕事も元気にこなしてきた。その体験から、子どもの弁当作りや家庭料理、自分の食生活でも栄養バランスを常に大切にしている。
食 食と健康 とっておきの話[01] ライスをフォークの背にのせて 私は、長いこと「健康的な料理」にはほとんど、いや、まったく興味がなく、見た目が華やかで、ワクワクする料理、特にフランス料理とワインが大好きだった。
食 気になる人の「気にする食卓」第97回 小橋建太 小学生のときに憧れたプロレスラーの夢を諦めきれず、サラリーマンからの転身で1988年2月26日にプロレスデビューした小橋建太さん。過酷なトレーニングや努力を積み重ね、トッププロレスラーへと駆け上がり、「絶対王者」と呼ばれるようになる。その絶頂期に腎臓がんが発覚し手術を受けるも、不屈の精神で現役復帰を果たした経験を持つ。
食 特集 茶のチカラ 現代版「おいしい淹れ方」常識・非常識 日本茶の淹れ方には、静岡県茶業会議所などがまとめた「茶のいれかたの検討」というガイドラインがある。しかしこの報告書が発表されたのが1973年といささか古く、時代の変遷とともに茶葉の品質や加工技術が良くなり、また、若者の嗜好が「うま味」から「軽やかで香りのある」茶へと変わりつつあることから、2022年、「日本茶インストラクター協会」が現在の茶種に見合った淹れ方を提案した。現代版「おいしい淹れ方」とは——ポイントはずばり、「浸出温度のコントロール」なのだという。