自分に合った食事の方法が
健康維持には大切だと思います
熱い演技で観る人を魅了する、俳優の市原隼人さん。1980年代の給食をこよなく愛する中学教師、甘利田幸男役がはまり役となり、ドラマ・映画がシリーズ化された『おいしい給食』で話題を呼んでいる。プライベートでも、食を極めることが健康維持には大切と、自ら包丁を握って調理にいそしんでいる。その食へのこだわりを中心に話を伺った。
給食をこよなく愛する中学校の教師役で話題を呼んでいる市原さんに、まずは給食の思い出を聞いた。
僕は小学校が給食だったのですが、当時は誰よりも早く食べることがかっこいいと思っていました(笑)。それで、お代わりや余った牛乳をもらうために友達とじゃんけんをしたりしていました。学校生活の一大イベントと言えるくらいに大好きだったのが、給食の時間でした。その給食をテーマにした映画で主役をやらせていただいておりますが、給食は人生で初めての会食の場だと僕は思っています。人と顔を向き合わせて味わう食がこんなにも楽しいものだということを、今回の映画を観て思い出してもらえればうれしいです。
その市原さんは幼少期、キッチンを遊び場にしていたため、自然と母の調理の手伝いをするようになる。
母は豪快なタイプで、料理もジャガイモやニンジンなどを細かく切ったりせず、半分に切ったものをカレーの具にしたりしていました。そして、いつも家族の健康を考えて無農薬の野菜を使っていました。その母が調理するキッチンで僕はよく遊んでいたため、自然と母の手伝いをするようになりました。小学生になると包丁を使って野菜を切るようになり、母とキッチンに立つのを毎日楽しみにしていました。
食事は和食好きで、夜中に常備菜を作ることがストレス発散になっているという。
僕は朝食に必ず和食を食べています。魚、豆腐、納豆など、体に必要なたんぱく質を効率よく摂取できるのが、和食の魅力だと思っています。1日の始まりである朝に、しっかりと食べることが大切だと思っていますので、食卓に5品目くらいは並べるように心掛けています。ご飯、汁物、卵焼き、焼き魚や、大好きなアジのなめろうを作って食べることが多いです。時間があるときはよく料理を作っています。セリフを覚えながら夜中にキッチンに立って常備菜も作るのですが、その時間は自分のストレス解消や気分転換になっています。作った常備菜を、朝食のおかずとして食べることが多いです。
健康を考えた食材と包丁へのこだわり
料理好きとして、おいしい料理を作るために食材や道具へのこだわりを持っている。
食は体の健康と直結しているので、体調がおかしいなと思ったら食事の内容を見直して、塩分や油分などの摂取をコントロールしています。食材も、野菜は母からの影響で有機野菜や無農薬のものを使うようにしています。また、食材によって使う包丁も使い分けるので、気がついたら、刺し身包丁、野菜包丁、牛刀、三徳包丁など、自然と種類や数も増えていました。例えば牛刀の場合、肉の大きさでサイズを変えたりするので、それだけでも数種類所有しています。包丁の切れ味で食感も変わってくるので、包丁は料理をするときの命だと思っています。そのため切れ味を保つ包丁研ぎを、夜中に黙々とやっています。仕事をしていると、どうしても時間に追われて心に余裕を持てなくなることもあるのですが、包丁を研いでいる時間は何も考えずに精神を集中することができ、これも僕のストレス解消法の一つになっています。
最高のパフォーマンスで芝居をするためには体力が必要と、トレーニングにもいそしんでいる。
役者として精神力を鍛えたり、動ける体でいることが大切だと思っていますので、配役に合わせたトレーニングを心掛けています。例えば、週に6日間トレーニングジムへ通い、ウエイトトレーニングを中心に有酸素運動を取り入れて可動域を広くし、しっかりと体を動かせるように整えています。食事は、味よりも栄養を重視して同じ物しか食べないこともありますが、それは極端な例で、普段は質+量で食べる物を考えるようにしています。
最後に市原さんから読者に向けて、健康と食事の関係をどのように考えていくべきかを伺った。
健康な体づくりを目指して無理をし、逆に不健康になってしまう人もいるので、情報に左右されることなく、自分に合った方法をまずは見つけ出すことが要だと思います。僕は体の不調を感じたら、まずは食を見直して改善することが健康への第一歩だと思っているので、常に今の自分の体調に必要な栄養は何かを考えるようにしています。