医学 〈シリーズ〉がんから身をまもる 第2回 進化する「予防・検査・診断」 対策型と任意型—— 早期発見の要となるがん検診 早期発見を目的とする検診は、対策型と任意型の2種類ある。対策型は主に自治体が実施するいわゆる「5大がん」を対象とした検診。数十万人を対象にした長期間にわたる疫学調査に基づいて、科学的に証明された検査だけを採用した信頼性の高い検診で、誰もが容易に受診できる。一方、「人間ドック」をはじめとする任意型には、リキッドバイオプシーのような新たな検査や、最先端の機器を使用した検診が多数あり、どの検査が適切なのかを見極めることが重要になってくる。