医学 特集 ペプチドの世界 体内で作られる「端切れ」 断片ペプチドに生理活性 体内で作られるペプチドはさまざまな生理活性を持つことが知られているが、産生過程で発生する99.9%以上もの「端切れ」の断片ペプチドは生理的に機能しないとされてきた。しかし近年、自然免疫系の中心的役割を担う好中球を活性させる断片ペプチド「クリプタイド」が発見された。その後も、細胞増殖や創傷治癒など、さまざまな機能を備えたクリプタイドが報告されているという。画期的な治療薬の可能性が期待される。