特集 ゲノム編集の真実 進化するがん免疫細胞療法 CAR-T/TCR-Tの期待と課題
免疫細胞療法は、がん細胞が持つヒト免疫システムから逃れるさまざまな機能を抑制する新しい治療法として期待されている。なかでもCAR-T/TCR-T細胞療法は、最新のゲノム編集技術を用いたバージョンアップも進み、難治性がん治療の“切り札”として注目される。しかし保険収載の細胞医薬品は海外産のため薬価が超高額となり、現実的に一般への普及は難しい。海外知財に頼らない日本独自の新基盤技術の開発とライセンス保護を、国家的レベルで進める必要があるという。