社会 特集 気候変動と日本の食 〈巻頭インタビュー〉「温室効果ガス」の排出削減は「環境負荷」の認識が第一歩 人間活動が温室効果ガス排出を通じて地球温暖化を引き起こした——。今や疑う余地のない事実だ。そして人類は地球温暖化による気候変動という仕返しを受けつつある。温暖化の進みが速い陸域の食料生産が受ける影響は深刻だ。日本は食料の5割以上を輸入している。これはすなわち、生産国が農業に起因する温室効果ガスを日本のために排出していることにほかならない。こうした背景を理解し、暮らしの中の環境負荷を知ることから私たちの気候変動対策は始まる。
社会 暮らしの科学 第65回 暮らしを変える磁石のすごい力! マグネット式のさまざまな便利グッズが売られている。そもそもマグネットとは磁石のこと。便利グッズは磁石の吸着力を利用したものが多いけれど、エアコンや冷蔵庫などのモーターにも磁石が使われている。暮らしを支える縁の下の力持ちだ。今回は磁石について調べてみた。
社会 特集 ペットと暮らす ルポ 「人にはできないこと」を担うファシリティドッグのちから 「ファシリティドッグ」は、仔犬のときに厳選され、専門施設で2年間の高度なトレーニングを経て初めて役割を果たせる特別なコンパニオンアニマルだ。病院などに常勤して、患者をはじめ、施設にいるすべての人に安心感を与える。特に大きな心理的負荷がかかる場面でのサポートは、ファシリティドッグにしかできない重要な仕事で、その効果は着実に上がっている。ただ、今の日本ではファシリティドッグを導入している病院はごく限られており、支援の広がりが求められている。
社会 特集 「人間拡張」技術 楽に・うまく・楽しく——社会実装の現場を見る 「人間拡張」というと、ロボットスーツのような装置を着けて空を飛んだり、通常では不可能な力を出して重い荷物を持ったりと、人間の能力を超える機能を発揮させるSF的な装置をイメージしてしまうが、例えば工事現場では建設機械の遠隔操作で作業員の負担が軽減するなど、実はすでに、私たちの仕事や暮らしを支えている。また、リハビリの現場では、人工筋による運動アシスト器具によって、本来の能力そのものを引き出せるようになってきたという。
社会 特集 「人間拡張」技術 VRで五感に影響を与えて能力を発揮しやすい環境に 視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚のいわゆる五感は、それぞれに独立しているのではなく、相互に影響し合いながら一つの感覚をつくりだしていることが分かってきた。こうして得られた「クロスモーダル知覚」を、バーチャル・リアリティ(VR)技術を使って解明、応用しようという研究が進んでいる。いろいろな感覚をクロスさせることで、能力が発揮しやすい環境をつくりだすことが可能になるという。さらに、心理的にもいい影響がもたらされることも分かってきた。
社会 特集 「人間拡張」技術 脳波を読み取ってAIが解読 「考えただけ」で機械が動く! 考えただけで機械を動かせる——こんなSFのような技術が現実味を帯びてきた。ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は脳が機械と直接信号をやりとりすることで、機械が人間の神経機能を代行し補完する技術だ。特に筋萎縮性側索硬化症(ALS)や、脊髄損傷患者の社会参加に有効とされ、BMIと人工知能(AI)、工学技術の融合により将来的には、電動車いす、アシストスーツ、スマートデバイス、家電など、あらゆる機器を「考えただけで」操作できるようになるかもしれない。
社会 特集 「人間拡張」技術 〈巻頭インタビュー〉コンピュータを介して人に寄り添い人を高める技術 「人間拡張」という新しい技術が注目されている。この技術は、単に先端技術の機械で行動や生活を補助するのではなく、人が自ら機器・装置を操作しているという実感と、その行為が周囲に影響を与えているという感覚が必要となる。要諦は、人間同士または人間と社会がコンピュータを介して相互作用することであり、このポリシーに基づいて機械を操作する人間の能力が高くなれば、いずれ健康や介護といった分野でも、これまでとは異なる取り組みが可能になるという。
社会 暮らしの科学 第60回 湿度から学ぶヒトと住まいの健康 蒸し暑い夏には嫌われているのに、寒くて乾燥している冬に好かれるものは? 答えは、湿度! でも、なぜ? 今回は、湿度とは何か、そして私たちの生活や健康とどういう関係があるのかについて、調べてみた。
社会 暮らしの科学 第58回 “日陰”を持ち歩き 暑い夏を快適に! 暑い夏がやって来た。外出時の紫外線対策や熱中症対策として「日傘」が注目されている。どのような利点があるのだろうか? 日傘を差す男性もいるが、子どもにも有効なのか? 今回は暑い夏を少しでも快適に過ごすために、日傘について調べてみた。
社会 暮らしの科学 第51回 もう迷わない!? 方向オンチの謎 爽やかな季節になると、ハイキングやドライブなど遊びに出かけることも多くなる。しかし、ワクワクする一方で、道を間違えたり迷子になったりしたら……という一抹の不安も。そこで今回は、方向オンチと方向感覚の関係について調べてみた。