生物 特集 進化する「視覚化」 〈巻頭インタビュー〉細胞内の可視化で生命の原理に迫る! 現代の生物学は、顕微鏡の発明でその端緒が開けたと言ってもいい。そしてDNA二重らせん構造の発見は画期的で、分子生物学という分野が確立された。近年のゲノム配列の解析の成功で、生命の追究が一気に進むかと期待されたが、むしろ謎は深まるばかりだった。つまり遺伝子の情報だけでは、作られるタンパク質がどのように動き、どのように配置されるかが分からないのだ。生命の原理を知るには、動きを実際に見る必要があり、それには生体イメージングが欠かせない。