医学 突然襲ってくる致死的「血管病」 生命にかかわる大動脈解離は救急医療の連携がカギとなる 大動脈解離は死に至ることの多い深刻な病気だ。血管の内膜に亀裂が入ると、そこから流れ込んだ血液によって中膜が剝がれるように裂けて膨らみ、大動脈内に2つの血流ができてしまうことから「解離」と呼ばれている。動脈硬化や高血圧などが関与すると考えられているが、はっきりとは分かっていない。前触れなく発症し、さまざまな臓器に障害をもたらす合併症を引き起こすが、通報・救急搬送・病院・心臓血管外科の連携プレーがスムーズにいけば助かるケースが増えている。