医学 特集 ここまできた再生医療難病の網膜色素変性症に「網膜再生」で一筋の光明 「網膜色素変性症」は網膜にある視細胞の機能が低下する遺伝性の疾患だ。視細胞は光を神経信号に変換して視神経に情報を伝える働きをしているが、この細胞が破壊されると「夜盲」や「視野狭窄」の症状が現れ、さらに進行すると明るいところでも見えにくくなり、視力を失うこともある。有効な治療法のない難病だが、網膜を再生させようという再生医療の研究により、一筋の光明が見えてきた——。
医学 特集 ここまできた再生医療「滑膜幹細胞移植」による変形性膝関節症の治療法 加齢により関節軟骨が摩耗して痛みが発生する変形性膝関節症は、悪化すると歩行に支障をきたすなど日常生活に影響が出てくる。従来の治療は、痛みに対しての対症療法や残された膝関節の機能を最大限に活用するための手術、人工関節に置き換える手術などが中心となっていた。だが、最新の治療方法では滑膜由来の間葉系幹細胞に着目して関節軟骨や半月板を修復する再生医療が注目されている。