社会 特集 「脱炭素」の現実 〈現地ルポ〉目指せ「ゼロカーボンシティ」 北九州市城野地区の挑戦 CO2の削減には、暮らし方を変えていかなくてはならず、そのためには地域を挙げての取り組みが欠かせない。北九州市は早くから環境未来都市を標榜しており、2020年10月には、「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする」ゼロカーボン(脱炭素)シティを宣言。市内の各地で具体的な取り組みを行っている。しかしゼロカーボンに貢献するような生活様式の確立にはまだ時間がかかりそうだ。
自然 特集 「脱炭素」の現実 環境に負荷をかけない「代替プラスチック」の開発 石油製品のプラスチックは、その製造・焼却過程でCO2が発生する。さらに自然環境で分解されにくいため、さまざまな環境問題の原因にもなっている。海洋生物や生態系はもとより、食物連鎖を通じてヒトへの影響も懸念される。しかし、今や日常生活に欠かせない存在のプラスチックを根絶させることは不可能だ。使用量の削減は当然のこととして、環境への負荷を最小限に抑える代替プラスチックの開発が急がれる。
社会 特集 「脱炭素」の現実 第3世代の「火力発電」は温室効果ガス削減の切り札 政府は2050年までに脱炭素社会を目指すと宣言したが、達成までの道筋はかなり険しい。再生可能エネルギーの普及は不可欠だが、どうしても発電できない時間、つまりムラが生じてしまう太陽光・風力発電は、日本経済を支える安定した電力供給に不安が残る。そのムラを補完するためにも、火力発電の使用は現実的な選択といえよう。高効率の第3世代の火力発電技術は、「脱炭素」実現の一つの鍵となるかもしれない。