食 特集 進化する日本の養殖 養殖と水耕栽培の閉鎖循環型食料生産 魚の養殖と水耕栽培を1つの水の流れで結ぶアクアポニックスは、硝化細菌の働きで魚の排泄物を植物の養分に変え、排水をほぼ出さない閉鎖循環型の食料生産システムだ。農薬・抗生物質を使わず、病原体や寄生虫の侵入も遮断できる点で陸上養殖の課題に応える。さらに、体液に近い低塩分でも育つ海水魚の生理特性を生かし、海水魚と塩生植物を組み合わせた新たな可能性も探られている。一方、コスト高や認証制度の枠組みの不在など、産業化に向けた課題は残る。