食 特集 被災地の伝えられない現実 能登半島地震で鮮明になった避難所における食の課題 大災害時、いわゆる冷たい食べ物はクローズアップされるが、特別用途食品(特殊栄養食品)についてはあまり知られていない。特別用途食品は「乳児、妊産婦、授乳婦、嚥下困難者、病者などの健康の保持・回復などに適する食品」で、嚥下機能が低下した高齢者の多い被災地では不可欠だが、被災直後は効率的に行き渡らせることができなかったという。禁忌の成分が含まれていたり必要な栄養素が不足したりと、避難所の食事には限界がある。食べ慣れた食料の備蓄が推奨される。
生物 野本教授の腸内細菌と健康のお話42 プロバイオティクス菌体表層分子の不思議 本誌257号(2019年)コラム「口には口の 膣には膣の乳酸桿菌」をご覧になった、女性のデリケートゾーンの健康を志向したビジネスに特化している企業の方から連絡をいただき、2年ほど前から同社の研究開発のお手伝いをしている。
生物 野本教授の腸内細菌と健康のお話41 「まずは安全であること」 プロバイオティクス(適正量を摂取することにより、我々の健康に有益な作用を発揮する生きた微生物)の要件として、生きた菌として提供されるからには、まずは安全であること、が最も重要であると考える。
栄養 特集 ペットと暮らす ペットが健康で過ごせるために知っておきたい食の知識 ペットが健康に暮らすために食はとても重要だ。しかし、イヌは雑食もしくは肉食性のある雑食で、ネコは完全に肉食と、それぞれで食性が異なるため、何を食べさせるかには細心の注意が必要だ。今では、最適化されたペットフードがスーパーやコンビニで手軽に手に入るので、あまり頭を悩ませずに済む。ただしイヌやネコにもメタボリックシンドロームが見られ、新たな心配事が浮上している。大切なペットに長く健康に過ごしてもらうためには、ヒト同様、正しい食の知識が必要だ。
医学 特集 子どもの感染症対策 流行パターンが大きく変化! 常に心がけたい感染症対策 コロナ禍の徹底した予防対策のおかげで感染症は一時減少していたが、規制が解除されると同時に、集団免疫が低下した子どもの間で、さまざまな感染症がこれまでとは異なる流行パターンで戻ってきた。例えば、かつて秋に流行していたRSウイルス感染症は、2021年と2023年には春先から流行が始まり、初夏にピークを迎えた。多くの感染症が流行の季節性を失いつつあるため、どの時期でも感染には注意を払う必要がある。日ごろから基本的な感染症対策を心がけることが大切だ。
栄養 特集 腸内細菌最前線 解明されつつある 認知機能との密接な相関関係 迷走神経でつながる脳と腸が情報を交換し合い、またホルモンのやりとりでも影響し合ういわゆる「脳腸相関」は以前より知られていたが、近年、腸内細菌が密接に関与することが明らかになってきた。そこで気になるのが脳の病気との関係。中でも注目を集めるのが認知症との関連性だ。国立長寿医療研究センターもの忘れセンターでは、2016年に腸内細菌と認知症の関係についての調査・研究を開始した。そこから、予防につながる生活習慣が浮かび上がってきた。
生物 野本教授の腸内細菌と健康のお話33 腸内細菌の培養と取り扱い ルイ・パスツール(Louis Pasteur, 1822~1895年)はもともとはフランスの化学者だったが、ワインの発酵や腐敗が酵母や細菌により生じること、さらには、カイコの病気や牧場の牛の炭疽病の問題解決や狂犬病のワクチン開発など、微生物学の領域で偉大な功績を挙げるに至った。
食 暮らしの科学 第53回 食材にふさわしい解凍法を見極める おいしく無駄なく食べきるために冷凍保存した食品。実際においしく食べきるためには解凍が欠かせない。解凍するには注意しなければいけない“魔の温度帯”がある。冷凍した食品と解凍方法の適切な組み合わせを考えながら実践してみよう。
食 暮らしの科学 第52回 おいしく食べきる冷凍上手になりたい! 食品を保存して、おいしく食べる方法の一つが冷凍保存といわれている。だが、市販の冷凍食品も自分で冷凍した食材も、保管中に霜が付いたり、食味が劣化したりという失敗が多い。おいしく無駄なく食べきるためにはどうしたらいいのか? 冷凍の専門家に学んだ。
生物 野本教授の腸内細菌と健康のお話25 生体防御に貢献している腸内有機酸 腸内の有機酸は、主に下部消化管において常在性の嫌気性菌により産生される。ヒトのみならず豚、犬や猫などの伴侶動物、あるいはマウスといった実験動物においても、このような腸内細菌による有機酸産生は同様である。