生物 野本先生の腸内細菌と健康のお話50[最終回] 目指すべき腸内フローラやプロバイオティクスの「すがた」や「はたらき」 本コラムでは「腸内フローラと健康」に関わるトピックを筆者の経験も絡めて紹介してきたが、初回(247号/2018年1月10日発行)から本号まで足掛け9年にわたる執筆内容を振り返り、この領域の研究や開発の今後について考えてみたい。
生物 野本先生の腸内細菌と健康のお話49 土壌と腸管 —— 環境調節の重要性 ひょんなきっかけで現在、鋼材製造工程で発生する余剰成分である鉱さい(スラグ)の再利用プロジェクトに関わっている。すなわち、鉄の原料である鉄鉱石は、コークスや石灰石などと共に製鉄所の高炉内に投入され加熱されて溶融し液状になるが、高炉や続く転炉における製鋼過程において、鉄より比重の小さい不純物は溶銑の表面上に分離する。
生物 野本先生の腸内細菌と健康のお話48 研究の透明性 最近、各種製品の宣伝媒体に、企業が実施した臨床試験の結果をグラフで示すことが目立つようになった。示されたグラフの下部には小文字で実施要領が説明されているし、詳細は大本の学術発表論文を手繰ることで閲覧可能である。
社会 特集 気候変動と健康リスク 統計学で読み解く気候変動とメンタルヘルスの因果関係 気候変動は体に限らず、精神や心にも大きく影響している可能性が、経済統計学と呼ばれる学問領域でのアプローチから浮かび上がってきた。地球温暖化や自然災害は、メンタルヘルスを悪化させ、結果、うつ病などの精神疾患が増加することが示唆されている。気温の上昇に伴い犯罪率が上がるというデータもある。WHOは、気候変動がメンタルヘルスに深刻なリスクをもたらすと指摘している。気温上昇を抑制する対策とともに、心身の健康を支援する医療体制が求められる。
生物 野本先生の腸内細菌と健康のお話47 生菌とは? 一般的に微生物の生菌数は、これを含む材料を寒天平板培地に塗布してしばらく培養している間に、培地成分を資化して増殖した微生物が培地上に形成する微生物コロニーの数(コロニー形成単位〈colony-forming unit:CFU〉)として示される。
生物 野本先生の腸内細菌と健康のお話46 プレバイオティクス雑考 現在、プレバイオティクスは、「これを摂取したときに、健康上の利益をもたらす宿主微生物によって選択的に利用される基質」と理解されている。より狭義には、「腸内微生物により資化され、腸内細菌叢の組成や代謝を変化させることによりヒトの健康に有益な作用を及ぼす難消化性の多糖類」との解釈が一般的である。
生物 野本先生の腸内細菌と健康のお話45 腸内フローラ研究における知識創造 30代前半から現在に至るまで日本経済(日経)新聞を購読している。経済学はもちろんど素人であり、同紙の「私の履歴書」や「やさしい経済学」を一般常識として読ませていただく程度である。
栄養 特集 スポーツと栄養 運動習慣のある人は腸内細菌叢の多様性が高い 腸内細菌が生命活動と密接に関連することは周知の事実となり、1000種類に及ぶ腸内細菌で構成される生態系(腸内細菌叢)が健康に影響を与えることが明らかにされつつある。運動習慣がない人よりも、アスリートはもとより運動習慣がある人の腸内細菌の多様性が高いことが分かっており、運動と腸内細菌叢の関係性が指摘される。確かなメカニズムは解明されていないが、将来的には、腸内細菌叢の調整や改善がパフォーマンス向上や健康維持に貢献するのではないかと期待される。
生物 野本教授の腸内細菌と健康のお話44 腸内細菌の日和見性 我々の共生微生物群である腸内細菌叢の中で、健康の維持促進に資する微生物を「善玉菌」と呼び、その逆を「悪玉菌」と呼ぶ、いわば情緒的な表現が一般化している。
生物 野本教授の腸内細菌と健康のお話43 腸内細菌を見る 細菌のサイズは、通常1~2μ(μ=1000分の1㎜)であり、そのままでは目には見えない。そこで、顕微鏡を使って、数百倍から1000倍に拡大して観察する。オランダのアントニ・ファン・レーウェンフック(1632〜1723年)は、自作の顕微鏡を用いて環境中の微生物を観察した。