社会 暮らしの科学 第76回 猛暑の運動不足はラジオ体操第1で解消! 夏が来た。猛暑が続く。不要不急の外出は控えたい。だが、室内でじっとしていると、運動不足に陥る。そこで活用したいのが、ラジオ体操第1だ。わずか3分。いつでも、どこでも、誰でも実践できる。今回は、ラジオ体操の健康効果と実践のコツに迫った。
生物 特集 知られざる粘菌の世界 自他を「認識」する変形菌の非常識な生態 変形菌は単細胞生物でありながら、1つの細胞のまま巨大化するという特殊な生態を持つ。さらに驚くべきことに、自己と非自己を正確に見分ける能力まで備えている。同種であっても出身の異なる個体は数時間かけて識別し、融合できないと判断すれば静かに回避する。直接触れずとも、分泌した粘液鞘のシグナル物質で相手を見分けることも可能。この自他認識の解明は、多細胞生物の進化の起源や「生物にとって自己とは何か」という根本問題への理解を深める鍵となる。
生物 特集 知られざる粘菌の世界 〈巻頭インタビュー〉考えることなく最適解を提示する単細胞 倒木や腐葉土に広がる黄色いゼリー状の物体が変形菌だ。脳も神経系も持たないこの単細胞生物が、迷路を最短経路で解き、関東圏の鉄道網に酷似したネットワークを形成する。北海道大学の中垣俊之教授はこの振る舞いを実験で示してイグ・ノーベル賞を2度受賞、絵本『かしこい単細胞 粘菌』ではその驚きを子どもたちに伝えた。変形菌は「考えて」はいない。しかし局所的なルールの積み重ねが最適解を生み出す。その現象が導くのは「知性とは何か」という根本的なテーマだ。
社会 特集 被災地の伝えられない現実 「トイレ」の劣悪な環境は命と尊厳に関わる深刻な問題 インフラにダメージを受けた被災地では、汚物を通常通り流すことが困難になるためトイレが使えなくなり、至る所で大小便・トイレットペーパーなどの汚物があふれ、用を足す場所を求めて右往左往する —— 大災害ではこのような惨状が必ず起きる。人の命と尊厳に関わる重大な問題なのだが、トイレを使えないという状況が想像しにくいため、深刻さがなかなか伝わらない。しかし、災害はいつやってくるか分からない。「トイレ問題」を自分事として捉え、日頃から備えることが大切だ。
医学 特集 気候変動と健康リスク 〈巻頭インタビュー〉気温の上昇で深刻な状況に! 健康はどんな影響を受けるか 気温上昇が止まらない。日本の夏はいまや常套句となった「記録的な」暑さに毎年見舞われ、健康への深刻な影響が顕現している。熱中症死亡者数は急増し、2024年は2000人を突破。これは自然災害による死亡者数の5.5倍だ。さらに心臓病や呼吸器疾患などの持病が、暑さをきっかけに悪化して死亡する暑熱関連死も、熱中症の約7倍あるとされる。過度な暑さは、さまざまな疾患や健康に多大な影響を及ぼす。もはや個人の努力だけでは不可避で、社会全体での取り組みが重要だという。
医学 忍び寄る吸血性昆虫 ダニ媒介感染症は重症化も! 野外での活動には要注意 室内にいるイエダニなどに刺されるとかゆみを伴う炎症を引き起こすが、重症には至らない。しかし、野外には感染症を引き起こすダニがいる。特にマダニは、10年ほど前に発見された重症熱性血小板減少症候群という重篤な感染症の原因となるウイルスを媒介する。森林の中の野生動物を宿主として生息していたのだが、近年の環境変化で野生動物と人間の距離が近くなった結果、生活圏内でも見られるようになった。西日本中心の発生地域は東に拡大し、症例は増加傾向にある。
生物 特集 謎多き渡り鳥 豊富なデータと最新機器でスピードアップする生態解明 山階芳麿博士が1932年に私財を投じて設立した山階家鳥類標本館をルーツに持つ山階鳥類研究所は、日本の鳥類研究の礎だ。ベトナム戦争時、米軍からの依頼で再開した日本脳炎の感染に関わるサギなどの渡り鳥に足環を着けて行う調査が、現在の鳥類標識調査へと受け継がれている。今では約400人のボランティアに加え、市民からも情報が寄せられる。最新機器も登場し、さまざまな方法が確立している。長年の調査で蓄積された豊富なデータにより生態解明がスピードアップしている。
自然 暮らしの科学 第62回 散歩で出合う花たち 身近な自然に親しもう! 今年も春の訪れと共に、サクラをはじめとするさまざまな花の開花情報が聞こえてくる。だが遠くまで行かなくても、実は身近な所にいろいろな花が咲いている。花を探しながら、自然の営みを観察してみよう!
食 暮らしの科学 第57回 海辺で楽しむ潮干狩りの秘訣 5月は行楽シーズン。いろいろな楽しみ方があるけれど、この時季ならではという“旬”の遊びといえば、潮干狩りではないだろうか!? そこで今回は、潮干狩りの満喫方法を追求してみた。
生物 特集 「ハチ刺され」傾向と対策 「巣を守る」毒針攻撃のスイッチを入れない工夫 ハチは天敵である哺乳類から巣を守るため、刺すことを武器に攻撃してくる。もちろん人も敵と見なされれば攻撃される。要注意なのが、スズメバチ。刺されると、最悪、死に至ることもあり危険なハチとして知られている。一方、植物を食害する昆虫を捕食するなど、生態系において重要な役割も果たしている。研究が進み、どうしたら刺されるリスクを減らせるかもわかってきた。うまく付き合っていく工夫が大切だ。